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連続税務小説 ヤマゲン 第26話「税務調査で“顧問税理士がやる仕事”」

2026/01/26
連続税務小説 ヤマゲン 第26話「税務調査で“顧問税理士がやる仕事”」

税務調査の話になると、
 田中 恒一は、
 いつも同じ疑問が浮かんでいた。

「……ヤマゲンさん」

「税務調査のときって」

「税理士さんは、
 何してくれるんですか?」

 ヤマゲンは、
 少しだけ笑った。

「ええ質問ですね」

 そして、
 即答しなかった。

「派手なことは、
 何もしません」

 その一言に、
 田中は拍子抜けした。

「派手なこと、
 しないんですか」

「せえへんです」

 きっぱり言う。

「怒鳴らへん
 論破せえへん
 裏技もない」

 田中は、
 少し笑った。

「ほな、
 何を……」

 ヤマゲンは、
 机の上に
 一枚の紙を置いた。

交通整理
 です」

「交通整理?」

「ええ」

 ヤマゲンは、
 指で紙に線を引く。

「税務調査ってな」

「社長
 税務署
 税理士」

「三者が
 同時に喋ったら」

 線が、
 絡まる。

必ず事故ります


① 社長を“喋らせすぎない”

「一つ目の仕事」

 ヤマゲンは、
 田中を見る。

社長を、
 喋らせすぎない

 田中は、
 少し驚いた。

「それ、
 守ってくれてる
 ってことですか?」

「そうです」

 即答だった。

「社長はな」

「良かれと思って
 説明しすぎる」

「でもな」

 声を落とす。

調査は、
 説明会ちゃいます

「聞かれたことだけ
 答える」

「それ以外は」

 少し間を置く。

税理士が引き取ります


② “言葉の翻訳”をする

「二つ目」

 ヤマゲンは、
 軽く笑う。

翻訳
 です」

「翻訳?」

「ええ」

「社長の言葉を
 税務署向けに」

「税務署の言葉を
 社長向けに」

そのまま
 投げ合ったら、
 必ずズレます

 田中は、
 深くうなずいた。

 確かに、
 同じ日本語なのに、
 意味が違う。


③ “認めるところ”と“守るところ”を分ける

「三つ目」

 ヤマゲンの声が、
 少し低くなる。

ここが、
 一番大事

 です」

「全部、
 否定する税理士」

「全部、
 認める税理士」

「どっちも、
 あかん」

 田中は、
 息をのんだ。

「認めるべきは、
 認める」

「守るべきは、
 守る」

「その線、
 その場で
 引くのが」

 はっきり言う。

顧問税理士の仕事
 です」


④ 調査官と“空気を作る”

「四つ目」

 ヤマゲンは、
 少し表情を和らげた。

空気作り
 です」

「空気?」

「ええ」

「調査官も、
 人です」

「敵に回したら
 長引く」

「味方にしても
 意味ない」

 田中は、
 首をかしげた。

「じゃあ……」

“仕事しやすい相手”
 になるんです」

 ヤマゲンは、
 さらっと言った。

「失礼なく
 無理せず
 事実ベースで」

「これだけで」

「調査の温度、
 かなり変わります」


ヤマゲンの本音

 ヤマゲンは、
 イチゴポッキーを一本取り、
 今度はちゃんとかじった。

 カリッ。

「田中さん」

 静かに言う。

「顧問税理士な」

税務調査のために
 存在してる

 わけちゃいます」

「でも」

 少しだけ、
 声を強める。

税務調査のときに
 一番、
 力を発揮します

 田中は、
 深く息を吐いた。

 顧問料。

 今までは、
 毎月の経費だと
 思っていた。

 でも今は、
 意味が違って見える。

「ヤマゲンさん」

 田中が言う。

「……来ても、
 大丈夫な気が
 してきました」

「来えへんのが
 一番ええですけどね」

 ヤマゲンは、
 少し笑った。

「せやけど」

来ても、
 一人ちゃいます

 その言葉は、
 田中の胸に
 静かに残った。

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